スタッフの研修・教育にも熱心なHRW:ニューヨーク本部インターン日記 パートIII2010/02/16 16:31

 こんにちは、ニューヨーク本部インターンの奥村です。先週こちらは、学校やオフィスがお休みになるほどの雪に見舞われました。HRWのNYオフィスでも、自分自身を含めかなりのスタッフが代わりに自宅で仕事をしました。


上の写真は、私の自宅から近いサブウェイの駅のプラットフォームです。ニューヨークは、私が大学院のために住んでいたロンドンとは全く違い、個人と組織両方のレベルで、雪に対しての迅速な対処が随所で見られ、感心しました。

 さて、今回の本題は、HRWがいかに内部向けの企画も充実しているのかということです。例えば、リサーチャーのための研修や、メディア対策の研修など、スタッフの教育に力を入れているほか、オフィス内で語学レッスンが受講でき、見事修了すれば支払った講習費が返還されるというシステムがあります。さらに、「オープンミーティング」という、スタッフの誰もが参加できる集まりがあり、隔週ぐらいの頻度でHRWの活動に関連がある色々なテーマについて、講演が行われます。


 上は、私が来てから初めてのオープンミーティングの様子です。テーマは統計学。人権のモニタリングの際、調査を行う組織ごとで統計結果に大きなばらつきが出てしまうという問題が取り上げられ、より確かな数字に近づくために有効な対策なども紹介されました。ごらんのとおり、会議室がぱんぱんになるほどの盛況ぶり。かなりの数のスタッフが忙しい手を休めて積極的に参加していたようでした。

 このように充実した内部向けの制度がある「NGO」は初めて見た、というのが私の率直な印象です。「余裕がある組織」というのは、スタッフに対して教育の機会を含め、潤い(+α)を与えるキャパシティーを持つ組織のことではないかと思うので、他にこのようなNGOがどれだけあるかはよく存じませんが、数少ないもののうちにこの団体が入るのは確かではないかと感じました。