HRW国際人権映画祭@ニューヨーク 若者プロジェクト:HRWニューヨーク本部インターン日記 パートⅡ2010/02/03 10:15

 こんにちは、ニューヨーク本部インターンの奥村真知子です。

 先週、ヒューマン・ライツ・ウォッチ国際映画祭のユース部門である"Youth Producing Change"に応募された短編映画作品の内部選考会がありましたので、参加してきました。


 こちらは、ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)のニューヨーク本部で「34階会議室」と呼ばれている部屋での会議の様子。エンパイアステートビル34階にあるHRWで一番大きな会議室です。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチ国際映画祭は、世界中の人権問題を題材に各国で作られた、フィクション・ドキュメンタリー・アニメーション映画及びビデオ作品500本以上から厳選したものを上映する映画祭です。今年はニューヨーク、ロンドン、トロントを中心に開催され、さらにアメリカとカナダ国内のあちこちで巡業映画祭も開かれます。ニューヨークでは、毎年、メトロポリタン劇場の映画館で2週間くらいにわたって開催されます。

その中の"Youth Producing Change"は、19歳以下の若者が人権をテーマに制作した短編映画を出展することができる部門で、今年で3年目になります。選出作品は同映画祭にて上映される他、HRWのホームページにアップされたり、アメリカの学校の先生方に配布されたりします。


 今回の内部選考会で上映された作品は、児童労働、トラフィッキング、移民問題、表現の自由など、テーマは幅広く、若者らしいシンプルで率直なメッセージを伝えるものから、プロが作ったのではないかと思ってしまうような本格的なものまであり、大変興味深かったです。ただ、担当のスタッフが、今年は日本からの応募が全くなかったため寂しいと言っていました。映画製作に関心のある方は、ぜひ来年挑戦してみてはいかがでしょうか。

 また、私個人としてはヒューマン・ライツ・ウォッチ国際映画祭が近い将来日本でも開かれれば、日本の人が世界で起こっている人権問題を知り、その深刻さや複雑さを目と耳で感じとれる素晴らしい機会になるのではないかと思っています。

ちなみに、過去の選出作品の予告編はこちらからご覧になれます。

東京ディレクター土井コメント:HRWの国際映画祭を日本でも!の声が大きくなったら、ぜひ日本でもやりたいですね。 まずは、ニューヨーク、トロント、ロンドン在住の方、ぜひお出かけください。